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2015年 05月 22日

アラドーロ

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アエルマッキのアラドーロ、イタリアンのレーサーでまず浮かぶのはコレですよね〜。
基本は市販車のエンジンがベースになり、改良を重ねここまで戦闘力をあげたレーサーです。

当時のグランプリはMVやホンダが凌ぎを削っていたのですが、プライベーターも参加していました。
その中でプライベーター独自に改良を重ねた名車も多いですね。
今じゃ考えられないですけど。。。

当時のプライベーターにとって重要なのは、壊れない、ランニングコストが安い、メンテナンス性が楽という事。
メーカー資本のバックアップなどないプライベーターにとって重要だったのは、速いというよりこれらの事が重要視されたそうです。
ゆえにマンクスやG50、アエルマッキといった単コロレーサーはプライベーターに末長く愛された訳です。
メーカーのワークスマシンがトラブれば、運良く表彰台に上がれるチャンスもありましたし。
バートマンクスで高名なバートも、アエルマッキのチューナーとして有名ですね。

しかし、いかんせん旧式化してきたマンクスやG50、アエルマッキといったレーサーではメーカーのワークスマシンには到底敵わず、それらで戦っていたプライベーターには表彰台に登れるチャンスは皆無になってきてしまいました。
そんな中でも独自にグランプリ参戦していたパトンがビアルベロア搭載2気筒のレーサーを販売し、プライベーターにもチャンスがやってきました。
しかし、販売価格が超高額(たしかアラドーロ3台分)、かつ複雑な機構でプライベーターには手に負えないという点がネックで、販売台数は伸び悩んだそうです。

イタリアのカーディラーで成功した方が、それらグランプリのシーンに不満を持ち、プライベーターにチャンスをあげたい、ビジネスチャンスもあるかもしれないという事でレーサーの開発を考えます。
抜擢したのは奇才リノトンティ。
メンテナンス性にすぐれ、かつコストも安いという点を重要視した結果、新規開発でなく、工房近くにあったアエルマッキに目を付け、それらのパーツを流用する事にしました。
そうして生まれたのがリント500GPです。(リノトンティの名前から取られた。)
複雑なDOHCをやめ、アラドーロ直系のクロスフローOHV2気筒ホリゾンタルエンジン。(写真で見ると搭載上の都合か、エンジンが左に寄っている。)
フレームもアラドーロを模したフレーム。
軽くてハンドリングも良い自信作。
価格もパトンより安いとはいえ、中々高額でした。
とりあえずという事で独自にグランプリに参戦するも、高速サーキットでは強烈な振動がライダーを苦しめ、エンジントラブル続きで結果を中々残せず、速いが壊れるというイメージをユーザーに植え付けてしまいました。
それでも表彰台を諦めきれないプライベーターにとって、魅力的なレーサーでした。
パトンより安く、ランニングコストやメンテナンス性も良いリントをあえて購入するユーザーもいたそうです。

しかし一番ネックだったのがフレームの破断で、あろうことか強烈な振動に耐え兼ねフレームが逝ってしまう事があったそうです。(アラドーロなどは、より良いフレームを求め、ドリクストンはフレームを改良する訳です。ケルキャラザースのライディングで有名。)

とはいえ、パトンにしろリントにしろ、プライベーターに夢を与えたという事で、今でもイタリア車好きからは別格の目で見られる訳ですね。
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by R-O1 | 2015-05-22 00:31 | Motor cycle


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